パレット奮闘禄〜卒展準備編(前編)〜


会議11月20日(木)「第一回全体会議行われる」
久しぶりに更新された「パレット奮闘禄」、今回からは
卒展へ向けての準備状況を随時お知らせいたします。
私にとっては久しぶりでも、授業終了から今までの間
幹事さんと印刷班、そして各班の班長さん達は
班長会を行うなどして、水面下(?)で着実に準備が
進められていたのです。・・・素晴らしい。

こうして様々な段取りが整い、「第一回全体会議」が
渋谷のウィメンズプラザ会議室で行われる運びとなりました。
今後のスケジュールや展示の配置分けなど、綿密に計算された
資料を手渡され、驚き喜ぶ私達一同。

印刷班の手で作られたDMレイアウト(デザイン)は完璧だし
会場係班長さんが区分してくれた「展示配置図」も素晴らしい。
幹事さんが作ってくれたスケジュールや各種連絡表も
行き届いていて「すごい本格的、そして効率的!」の一言に尽きます。


すごいなぁ、展示ってものすごく面倒な作業が多いのに
こうやってみんなの力と、それぞれの得意分野を発揮できたら
とてもスムーズに、かつ完成度も高く進行できるんだなと
感心する事しきりです。

今日は主にこれからの進行説明と、みんなで作る予定の
(イラスト入り)冊子のための、データ原稿&色見本を
印刷班に手渡す・・・のが、主な内容でした。
データ入稿は今までやった事がないのでドキドキです(@.@)
かろうじて作ってはみたけれど、いつクレームが来るかと思うと
夜も眠れず(笑)でも実際に仕事で依頼が来る前に
こういう機会があった方が、自分でも勉強になって良かったかなと思います。

みんなで色々助け合いながら、大いに盛り上がりつつ
卒展準備進行中です。何だかみんな、やる気一杯です。
すごく楽しい卒展になりそうな予感。楽しみです(*^.^*)


製作11月後半の日々「準備に取りかかろうとしております」
私達が2週に1度の全体会議でのんびりしている間も
DM&冊子担当の印刷班の方々や、各班の班長さん達は
毎週会議を開いており、着々と準備が進んでいる今日この頃です。

会議で決まったことの詳細は、各々メールで連絡が届きます。
例えば幹事さんからは「全体会議のまとめメール」だったり、会計係からは
卒展費振り込み確認のメール、印刷係からは冊子用データの内容確認
(私も無事データ入稿できました。万歳)、そして会場係からは
「展示希望場所」についてのメールなどが届きます。便利ですね。

限られた会場で、一人に割り当てられたスペースは
一律幅50p。そして一階、二階、棚のあるなし・・・によって面積は
微妙に変わってきますが、でもまぁ何処を取っても
縦に細長〜い事に変わりはありません。こんな細長いスペースに
作品をレイアウトするのは初めてなので、全くイメージもできません。
ので、メジャー(上限1b)で測ってみたけど全然足りず・・・。
まぁ漠然と、会場の天井から足元までが与えられた範囲なのです(笑)

でもまぁ、これら具体的な作業は得手不得手に関わらず
黙々とこなしていく内に、片づいてはくるのですが
問題は作品内容についてです。
なにせテーマが「恋愛観」。悲しいくらいイメージ湧きません。
ああ、こんな事なら「私も若い時は色々あったのよ、ふぅぅ」って
優雅にため息のひとつでもつける域まで、色んな経験しときゃ良かった!?
ない知恵(と経験)を絞ってラフを描いてみますが、一晩あけると
「ぎゃっ、すごい事に!」と目も当てられぬ作品になりにけり(涙)
・・・こんなテーマに誰がした(T.T)

私の作品は果たして本当に卒展に間に合うのだろうか。
一抹の不安を抱えつつも、時間は無常に過ぎていきます。
どうする、私?・・・次回お楽しみに(笑)


会議22月3日(木)「場所取り、くじ引き、大盛況」
渋谷ウィメンズプラザにて、パレットクラブ第二回全体会議が
行われました。今日のメインテーマは「展示場所を決める」です。
会場は主に3パターンに区分けされ
「一階・棚のある場所」「一階・棚のない場所」「2階」から
各々好きな場所を初めに選び、その後くじ引きして公平に決めました。
ペーターズギャラリーは2階がメインで、展示には適しているけれど
「個展ならともかく、作品点数の多いグループ展だからなぁ。
ここは集中力云々の関係で一階の方が良いかも」「それに
物が置けるスペースがある方が何かと便利だな」と思い立ち
競争率の高い「一階棚あり」を希望してみました。
くじ引きの結果は、なんと大当たり。ちょうど突き当たりの壁で
入り口から入ってきた人達の目に、否応なしに一番に
作品が飛び込んでくる場所を引き当てました!嬉しいです。
予想以上に運のいい場所を当てた反面「すごいプレッシャー」も
感じてます。ますます良い作品描かねば〜。

場所と詳しいサイズなどがわかってくると、俄然イメージも湧きやすくなります。
「作品はパネルにして3点ぐらい飾ろうかな」とか「名刺はこういう形にしよう」とか
「棚には芳名帳や作品ファイルを置いて・・・」と、楽しい妄想・・・基、空想は
留まるところを知りません。段々具体的にイメージも煮詰まり
行動を起こしやすくなりました。近い内にギャラリーに行ったり、
画材を買いに行こう〜と思ってます。ドキドキ。


製作22月7日(月)「ペーターズへ下見に行きました」
先日のくじ引きで展示場所が確定したので、今日はちょっと
ペーターズギャラリーまで足を運んで、実際のサイズを
目で見て測ってみました。
ペーターズには昔から何度も足を運んでいますが、やっぱり
人の作品を見るのと、自分が飾る事を想定して(壁を)見るのとでは
全然見方が違います。いきなりメジャー持参で現れた、怪しい風貌の私に
親切に接して下さったスタッフの方に感謝です。

「ライトの位置もあるから、あまり上までは飾れないな」とか
「棚が思ったよりも広くて使いやすそう」とか、現場ならではの発見も
沢山ありました。スタッフの方に、過去の展示資料などを見せて貰いながら
「作品が何点かあるなら、色々な大きさにした方が面白いですよ」とか
「額装にはこんなアイデアがありますよ」とか、様々なアドバイスを頂きました。
なるほど、それなら作品が映えて目に付きそう。参考になりました。

私の展示箇所は思った通り、入り口の硝子扉を開ける前から作品がパッと
目に飛び込んでくる場所でした。否応なく制作意欲が高まります。
スタッフの方に丁寧にお礼を言った後、「あーでもない」「これではどうか」と
むにゃむにゃ歩きながら新宿まで。今度は画材屋さんで木製パネルの
サイズや料金を検分しました。「このサイズと、このサイズを組み合わせたら
面白いかなぁ」と色々なパネルを持ち上げては降ろしていた私。
・・・やっぱりここでも怪しい人だったかも。

でもこれが個展だったら、きっとここまでレイアウトや額装を考えなかったと思います。
(個展の時は全体のバランスや流れが大事だし、一点だけ浮いても困るので)
グループ展だからこその、知恵の絞り方かもしれません。
個展だけではなく、やっぱり何でもやってみるものだなぁ。勉強になるなぁ。
今日は取りあえず、芳名帳用のノートだけ買って帰りました。

ペーターズのスタッフさんの話では、他にもパレットの中で何人か
下見に来ている人がいるそうです。「○○さんも来ましたよ」と聞いては
「あーみんな張り切ってるなぁ」と、何だか嬉しくなります。個展もグループ展も
どちらもこうやって、アイデア練っている時が一番楽しいのは同じですね(^.^)v


色校正2月10日(木)「冊子原稿、色校正の集い」
今回は会議・・・ではないんですけど
卒展用に作った冊子(みんなのプロフィールや連絡先
作品が掲載されている物)の色校正をしに
渋谷のウィメンズプラザに行きました。

決められた時間内にフラリと出向いて、自分のページを確認し
フラリと帰る・・・そんな感じの集まりでした。(が、呆けた私は
開始時間を1時間も間違えて、わざわざ青山ブックセンターで
時間を潰してから登場する間抜けぶり・・・)
出力された色はほぼ完璧でしたが、印刷係さんの「直せますよ」と言う
優しい一言に触れて「じゃあこの1枚だけ、黄色味抑えて下さい」なんて
わがまま言ってみたりして。
それにしても、ここまで完璧にDMや冊子を作り上げ、かつマメに連絡を
してくれた印刷係さんの働きぶりは、(アナログ人間の私から見たら)
もはや神の領域。有り難いやら&素晴らしいやら(T.T)
冊子が出来上がるのがすごく楽しみです。

先日、会場係の班長殿からメールで送られてきた展示配置図を見ても
(誰がどの位置になったか、会場の見取り図を送ってくれました↑)
「これはもう誰が何処に飾る・・・云々の問題じゃなくて、会場全体が
すごく面白い個性のぶつかり合いになりそうだなぁ」と、改めて感じます。

本当に色々な絵柄や個性の人が揃っているから、それが一同に
展示されるだけでも、すごく面白そうです。しかもテーマがテーマだけに
一筋縄ではいかなそうな箇所も、ちらほら(笑)

でも色々な事が段々と形になるにつれて「みんなと会う日数も
残りが限られてきたなぁ」と、すごい寂しさも感じます。
授業が終わった時は「まだ卒展があるから」と、全然寂しさは感じ
なかったんだけど・・・(涙)
だから帰り道にみんなと「卒展終わっても集まろう。何かグループ作って
これからも活動できたらいいね」なんて話が飛びだした時は
正直嬉しかったです。本当にこれから先もみんなで何か
活動ができたら、すごく楽しいだろうな。
でも取りあえずは、卒展を無事に終える事が先決ですね(^.^)


製作32月19日(土)「いよいよ制作開始」
気がついたら、1ヶ月半後にはもう卒展です。
頭の中のアイデアはまとまったけど、手元にはまだ何も
ない状態です。愕然・・・。
さすがに「そろそろやばい」と思い立ち、今日から細々と
制作を開始しました。

まずは木製パネルに紙を水張り。
(水で紙を伸ばして張ると皺になりにくいのです)
水張りは久しぶりだったので、感覚を取り戻すのに怖々しましたが
悲しいぐらいブヨブヨと皺が寄っていた紙も、乾いたら予想以上に
ピシッと綺麗に仕上がりました。取りあえず土台に関しては一安心です。
その後は覚えたてのPC(イラストレーター)を駆使して
簡単な展示備品を作ってみたり、実際の棚のサイズを考慮して
置ける物(芳名帳や作品ファイルなど)を作っては、レイアウトしてみました。

展示会をする度に思うけど、私はどうも肝心の作品よりもこうした
周辺のどうでもいい・・・基、細々した物から取りかかるのが
癖みたいです。実際楽しくてしょうがない作業なんだけど
肝心の作品はいつ描き上がるのかなぁ・・・(笑)


敵状視察2月21日(月)「基礎コースの卒展は・・・」
イラストコースに先駆けて、この期間は同じペーターズギャラリーで
イラスト基礎コースの卒展が開催されました。
実は去年も基礎コースの卒展を見に行ったのですが
(パレットに入ろうかどうか迷って、見に行った覚えあり)
作品のレベルは覚えていても、さすがに展示方法までは記憶になくて
改めて参考までに見に行った次第です。

それにしてもみんな予想以上に上手い(@.@)
展示方法もそれぞれ工夫していて、「なるほどなぁ」と感心するような物も
少なくありませんでした。何だか余計なプレッシャーだけ貰って
来たような気も・・・(笑)
みんな絵を描くのが本当に好きで、すごくのびのびと描いています。
今年に入ってから、ずっと悩み続けている私は「これが原点なんだよなぁ」と
ちょっと目が覚めた様な気がしました。

その場にいた基礎コースの人達や、ギャラリーのスタッフさんとも
お話したのですが、気になるのは会場全体のレイアウトです。

「個人のスペース(幅50p)だけ決まっていて、作品のサイズはバラバラ?
それは当日レイアウトするの大変ですよ〜」と脅されて(?)ビクビクです。
基礎の子達は当初予定していなかった階段にも、作品を飾ったり等
当日バランスを見て、大分変更した様です。

私も個展を通して搬入の手間の大変さは知ってるつもりだけど
グループ展となると見当が付きません。
でも基礎の子達は、開催当日に場所取りのくじ引きをしたのだとか!?
自分が何処に飾るかわからなかったら、そりゃバランスもレイアウトも
大変だったろうなぁ・・・。(と言うか、よくサイズもわからずに作品描けたよな)
多分私達は初めから展示場所がわかっているから
当日それ程パニックになる事はないでしょう・・・と、信じてます。たぶん(笑)

でもなんだかみんな楽しそうだったな〜。卒展開催が益々楽しみになってきました。
キャンバスは相変わらず真っ白なままだけど(笑)

DMできました!2月24日(木)「活気溢れる冊子&DM発送作業」
待望のDMと、卒展参加者全員の作品が掲載されている
オールカラーの豪華冊子が遂に完成しました!!!
予想はしていたものの、すごくいい出来映えです。感激(ToT)

この日は大久保の地域センターを使って、みんなで手分けして
発送作業をしました。封入したり、糊付けしたり、切手を貼ったり・・・。
私はラベル付けをしたのですが、さすがに25人ぐらいで手分けして
行うと作業も早いです。何だかすごく活気溢れる楽しい雰囲気。
グループ展って、こんな所にまで楽しい要素があっていいなぁ。

今回はグループ展だし、作品数は少ないし、私も常駐出来ないし・・・と
色々な面を考えて、いつもDMをお出ししている方にも発送を控えようと
試みたのですが(DM数にも限りがあったし)、こうやって完成したら
何だかあちこちに配って、遊びに来て貰いたい気分です(笑)

みんなで行う作業は、実は今日で最後です。
これ以上ないまでに完璧な冊子&DMを作ってくれた印刷班、
発送作業がスムーズに済むよう、細々した段取りや準備を
整えてくれた発送班、責任重大なお金の管理をしてくれている
会計班の方々には、本当に感謝感謝です。
全員一致の集まりや作業はお終いでも、これからが
私達ガテン系会場設営班の腕の見せ所。搬入当日までに
綿密な(?)打ち合わせ等を行う予定です。
そんなわけで、この「卒展準備編」もまだまだ続きます。お楽しみに(笑)